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木製バットの素材と選び方

以前、少年野球の大会を見ていると、いきなり先頭打者ホームラン!そのホームランバットを見てみると、なんと木製バットではないですか!小学生が木製バットでホームラン。シビレちゃいましたね!
それはさておき、プロ野球、大学野球と社会人野球、そして近年では、先を見据えた高校球児も使用する木製バット
皆さんは、木製バットに様々な素材があり、素材の違いで打球感が違うことを知っていますか?
そして、木製バットの素材によって、「打ち方」が変わることも知っていますか?
初めて木製バットを使用するあなた!ぜひ知ってください!
自分のバッティングに合う木製バットが、きっと有るはずです!
そんな木製バットの素材を、解説しちゃいます。ぜひ、最後までお付き合い頂き、バット選びに役立てて下さい。

木製バットの素材

アオダモ

アオタモ(別名トリネコ)は、北海道から九州までの山地に広く分布していますが、特に良質なバット材としては、北海道産のアオタモが好まれています。さらに北海道の太平洋側で、雪が少なく寒さの厳しい寒冷地。 ここで育った「アオタモ」が日本が世界に誇るアオタモバットを作られるのです。

アオダモ

また、「材質が柔らかく、粘りもあり、振ったときにしなりが出る」アオタモは、湿気の多い日本に、一番適した素材なのかもしれませんね。
だからこそ、「乗せて運ぶ」打ち方をする日本の一流プロ野球選手が好んで使っているのでしょう。
ただ、アオタモは成長が遅く、バット材となるには「樹齢80~90年」の年月が必要とされており、資材として不足しています。
現在では、日本野球機構も植樹を促進するなど、アオダモの木を増やしていく運動が各地で行われています。
このことから、現在市販されているアオタモバットは少なく、中国アオタモが出てきたり、金額も高いことも特長です。

ホワイトアッシュ

バットの素材としてはポピュラーな素材のホワイトアッシュ
北米全域に生育し、アメリカトネリコと呼ばれる木で、アオタモよりも、しならないが反発力があり、強く速い打球を打つのに適てきしているといわれています。
しかも、低価格ということも、ポピュラーな素材のひとつだと思います。
但し、他の素材と比べると打球面が剥がれ易く、木の目に沿って割れてくるといった問題点もあるのですが…。

ホワイトアッシュ

アメリカでは、気候が乾燥した地域では威力を発揮しやすいこともあり、多くのメジャーリーガーが使用しています。
イチロー選手や松井氏もメジャーに移籍した時点で、アオダモからホワイトアッシュに変えたことは、有名ですね。

メイプル

日本ではカエデとして知られている、メイプル材。カナダやアメリカ北東部に多く生育する落葉広葉樹です。
アオタモが不足するにつれ、近年日本の多くのプロ野球選手も使用しています。
メジャーリーグでバリー・ボンズ選手がメイプルバットでホームランを量産した頃から、注目されてきました。
そんなメイプル材は、とにかく硬く、反発力・耐久性が高いことが、特長です。

メイプル

現在では、日本の各メーカーからメイプルバットを生産しており、人気の素材となっています。特にパワーヒッターには適しており、おすすめしたい素材です。
実は、メジャーに移籍した時点で、アオダモからホワイトアッシュに変えた松井氏ですが、その後、メイプルに切り替えているんですよね。
10数年前までは、スモールベースボールと言われながらも、器用に「乗せて運ぶ」バッティングができる日本の野球選手ですが、近代化したトレーニング方法もあり、パワーバースボール化してきている日本の野球に、メイプル材のバットは適してきているのではないでしょうか。(飽くまでも、個人的な意見ですが。)

合竹

竹板を組み合わせてつくったバットで、非常に折れにくい為、練習用バットとして有名な素材。

合竹

芯で捉ええないと、振動が手元に響き手がとてもしびれる為、練習用バットとしては、最適な素材なんです。
また、飛距離がなく、狭いグランドでも練習しやすいこともメリットだと思います。
そして、とにかく「リーズナブル!」が一番ですよね?
ひとり一本は、持っておきたい木製バットです。

他にも様々な素材

そして、これからポピュラーになってくるであろう、「バーチ材」「ビーチ材」バーチ材の日本名は、樺(カバ)で、打感は硬くメイプル材に近いが、多少のしなりがある。メープル材とアッシュ材の間に位置付けられます。
そして2021年、MLBでホームラン46本、138安打、100打点、103得点を記録した大谷翔平選手も使用していた素材です。

バーチ材

ビーチ材の日本名は、ブナ。ホワイトアッシュより「しなり」がある為、ポスト青タモと言えるではないでしょうか?

ビーチ材

ポストメープル「バーチ」と、ポストアオタモ「ビーチ」、現在で採用しているメーカーも少ないのですが、金額が高いメイプル材、タモ材のより低コストで作れる為、日本の野球界主力の木製バットは、「バーチ」「ビーチ」となるかもしれませんね。

その他、折れやすいがとにかく軽い「朴材」はノックバットに使用。
バット芯の部分が合竹で、その打球面4面に木材を張り合わせたラミーバットは、リーズナブルのため、社会人・大学生の試合でも使われていたりします。

木製バットと言っても、いろいろな素材があり、野球は本当に奥深いスポーツですよね(笑) そして、自分のバッティングに合った素材を選んで下さい。 自分のバッティングに合っていなければバッティングは上手くなりません。パワーでボールを弾くのか、技術でボールをバットに乗せて飛ばすのか。長距離ヒッターなのか、短距離ヒッターなのか。超一流選手になるためにも。

木製バットの打球感としなり

試合で仕様される木製バットの素材アオタモ、ホワイトアッシュ、メイプルそして、これから主流となるかもしれないバーチとビーチ。この5種類の木材の「硬さ」と「しなり」を図にしてみました。

木製バットの打球感としなりのチャート
木製バットの打球感としなりのチャート

バットに使われる木材は、天然の素材です。同じ木材であっても、産地や環境により異なる為、全ての木製バットがこの図の通りとは言えませんが、ひとつの目安としてバット選びに活用して頂ければと思います。

木製バットまとめ

素材の種類が増えてきた近代野球の木製バット。「重さ」「バランス」「グリップの形状」だけでなく、「硬さ」「しなり」のバランスも考え、木製バットを選びましょう。

最後に、木製バットのお手入れ方法ですが、一番気をつけなければならないのは、湿気に対するケアでしょう。気候や雨天時には湿気を含み、重さも変わってしまいます。晴れた日には湿気を取るために日干しして下さい。メーカーによっては、バットの乾燥剤も発売されています。泥が付着したら拭き取ることも大切です。

木製バットだけではないのですが、用具は大事に扱いたいですね。

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