逆トジって…
2019.97.08
こんにちは。グローブアンバサダーのりゅうじです。
今日は、グローブの「逆トジ」について、お話させて頂きます。
さて、店頭で型付けをさせて頂くときに、よく「逆トジにして欲しい。」と言われます。
「逆トジ」ってそんなにもメリットがあるのでしょうか?
そもそも逆トジの「トジ」ってどこの部分で、どんな役割があるのかから、説明していきましょう。
トジとは、「あご」と呼ばれるヒール部分に、表革(捕球面)と平裏の革(手入れ部)を綴じている紐の事を指します。
この綴じる時の向きによって、手を入れる方向とグローブ握り方、ポケットの位置が少し変わってきます。
一般的なグローブは、順トジ
逆トジ
順トジは、小指側が広がり、ポケットを深く作れる為、ボールを包み込むようにも握れます。
言わば、どんな握りにも対応できる綴じ方の為、一般的に市販されているグローブは順トジが多いのです。
では、逆トジに変える人がいるのでしょうか?
逆トジのメリット
逆トジのメリットは、親指側広がり、グローブが開きやすくなり、ポケットが広く作れます。そして、親指への力が伝わりやすく、人差し指~小指の4本の指でボールが握りやすくなります。
言わば、当て捕りをする内野手向けですね。
ですが、残念なことにメリットがあれば、必ずデメリットも出てきます。
逆トジのデメリット
逆巻きにすると、どうしてもポケットが浅くなってしまいます。また、親指が立っている為、親指が動かしにくくなるので、がっつりボールを握りこみたい選手には、不向きな綴じ方です。
まとめ
逆トジにして欲しいと言われるお客様も多いのですが、本当に自分のプレースタイルに逆トジが合っているのか見つめなおしてみましょう。また、オーダーでグローブ作る方は、逆トジ・順トジと相性の良い「土手の芯のとじ方」と「ヒンジ」も考えて下さい。
「土手の芯のとじ方」と「ヒンジ」の種類はこちら
例えば、ワイドなヒンジに、逆トジを合わせることで、当て捕りをする内野手には最強のグローブとなるかもしれませんね。